ルテインは認知的加齢に効果があるかも
2017-08-13

Link de Diet 2017.8.3 , EurekAlert 

ルテインは、加齢に伴う認知機能の低下(認知的加齢)に対して保護的役割を果たすかもしれない、
という米国イリノイ大学からの研究報告。

研究チームは、25~45歳の成人60人を対象に体内のルテイン濃度と認知機能の関係を調査した。
ルテインはホウレンソウやケールといった緑色の葉物野菜、あるいは、アボカドや卵に含まれる栄養素である。
ルテインは、身体で作ることができない栄養素なので、食事から摂る必要がある。

ルテインは脳組織に蓄積するが、目にも蓄積するので、ルテイン濃度は非侵襲的に測定できる。
参加者の目のルテイン濃度は、点滅光への反応によって測定された。
その後、参加者は、頭皮に電極を取り付け、脳の神経活動を測定し、注意力を判定するタスクを実行した。

その結果、目のルテイン濃度が比較的高い中年の参加者は、同世代のルテインの少ない人々よりも、
より若い人たちと同じ神経反応を有することが確認されたという。

「緑の葉物野菜、卵、アボカドなどの栄養豊富な食品は、
色々な健康上の利点と関連することがわかっているが、
今回得られたデータは、認知機能に効果をもたらす可能性があることも示している」
と主任研究者のネイマン・カーン教授は話している。

これまで、ほとんどの研究が、認知機能が既に低下している高齢者に焦点を当ててきたという。
研究チームは、若年から中年の成人を対象として、
ルテイン濃度の高い人と低い人では、顕著な違いがあるかどうか調べた。

「人々は加齢とともに、特徴的な老化現象を経験するが、
研究では、このプロセスが予想よりも早く始まることが示された。
30歳代でなんらかの差異が見られることさえある」と筆頭著者のアン・ウォークは述べている。

「ルテインで老化現象を遅らせることができるのであれば、
最大の効果を期待できるときにルテインが豊富な食品を消費するように勧めるべきである。」

出典は『加齢神経科学の最前線』。 (論文要旨)      

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